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寒天印象材 こんなときは・・・

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寒天印象材 こんなときは・・・



◆以下の内容は例示の画像にかかわらずomnico製寒天印象材全てに該当致します。◆

流れてしまう 気泡が入っている 分離してしまう

気泡・分離

◆寒天印象材が「気泡が発生する、分離してしまう、流れてしまう」要因には次のようなことが考えられます。

①溶解・保存時に熱をかけ過ぎた場合。特に再溶解に供したものはその発生率が高くなります。原料としての寒天は「加熱冷却により繰り返し使用できるもの」と理論的には言われていても、天然物であるがために加熱の頻度により劣化していくことは否めません。
また、寒天はもともと空気の要素を保持しておりますので、それが加熱することにより徐々に気泡として外見に現れ始め、成分が破壊し始め、分離してまいります。この時既に寒天は硬化力を失い流動性異常を起こします。

②何らかの要因で変質をきたしてしまった寒天印象材も溶解・保存作業を行ううちに気泡のように見える状況が発生します。

③保管場所には十分ご注意下さい。未開封のものであっても直射日光のあたらない冷暗所で保管して下さい。開封したものにつきましては、特に夏場は冷蔵庫に保管されることもお勧め致します。(ただしその際、凍結させないよう十分ご注意下さい。1度凍結してしまったものは解凍いたしましても寒天印象材としてはもうお使いいただけなくなっております。)

④コンディショナーの温度の異常により溶解温度が100℃を超えてしまっていたり、保存温度が高温になってしまっていることにより「熱のかかり過ぎ」により寒天の硬化力が落ちてしまった場合。週に1度ほど溶解及び保存温度を検温されますことをお勧め致します。特にドライコンディショナーをお使いの場合、思わぬ高温に達してしまっていることもありますので、溶解槽、保存槽の温度にご留意下さい。

小さな気泡が気になる

小さな気泡

◆1回目のボイル・ストレージで「小さな気泡」が表面に現れる場合があります。
これは寒天印象材の持つ特質の一つに原料となる寒天の有する粘性があり、寒天印象材はこの粘性を利用し、よりちぎれにくく弾力を有した印象材としての利点を発揮しているのですが、反対にこの有する粘性に起因し空気を抱き込み、なかなかその空気を放出しない、という難があります。omnico製の全てのカートリッジタイプは、寒天が溶けた状態(ゾル状態)で可能な限り脱泡し充填しておりますので気泡の混入は最小限に抑えられています。
「会社紹介のビデオ」の中の一部にもありますように、出荷までの製造工程において
①カートリッジに寒天を充填したのちの全数外観検査
②寒天内部に大きな気泡がある場合を確認するための浮遊検査
③48本入り化粧箱(小箱)へ詰める前の全数外観検査
④48本入り化粧箱(小箱)へ外観検査をしながらの箱詰め
を実施しております。
各外観検査で気泡の存在が発見された場合、浮遊検査では検査基準により気泡の存在が考えれる場合、該当となる不具合品は全てその時点で正常品から排除し出荷への工程には進みません。
しかし、外観では確認できなかった空気の粒が内部に存在し、また小ささゆえに浮遊検査で異常が確認されず次工程に進み出荷にいたったものが医院様のお手元に届き、医院様でボイル・ストレージ作業を行った際に表面に初めて気泡として現れ、これが1回目のボイル・ストレージで発生する小さな気泡の発生原因と考えられます。
同じ箱内、同じLot.で、同じようにボイル・ストレージを行いましても、このような気泡が発生しないものが大半でありますため、このような小さめの気泡であっても目にされることにより、異常であり不具合品ではないかと思われるのもごもっともと存じますが、当現象は寒天印象材の主成分である寒天の持つ特徴としてご理解下さいますようお願い致します。
なお、このような小さな気泡が発生いたしましたものは再度ボイルをなさっていただきますと気泡が上部のゴム栓の位置まで移動しますので、印象面に気泡を作らず印象採得が可能かと存じます。よって小さな気泡が発生しましたものはお手数ではございますが、再ボイルを実施してのご使用をお願い致します。
その際、ボイルの温度が98℃以上(100℃以下)となっておりますことをご確認ください。98℃未満ですと気泡が上部に移動しない場合があります。

ボソボソになってしまう

◆寒天が印象材が「硬い」という要因には次のことが考えられますのでご注意下さい。

①溶解時の温度の不足(98℃以上100℃以下内が必要)

②溶解時の加熱時間の不足(5~10分間が必要)

③長時間のストレージによる流動性の低下

④コンディショナーの温度の異常により溶解温度が100℃を超えてしまっていたり、保存温度が高温になってしまっていることにより「熱のかかり過ぎ」により寒天の硬化力が落ちてしまった場合。週に1度ほど溶解及び保存温度を検温されますことをお勧め致します。特にドライコンディショナーをお使いの場合、思わぬ高温に達してしまっていることもありますので、溶解槽、保存槽の温度にご留意下さい。(ドライタイプのコンディショナーで温風タイプの場合、吹き出し口から遠い箇所に保存してあるものは温度が下がる影響を受けやすく、固まってしまうことも考えられます。)

⑤保存槽の実際の温度が表示温度より低い場合

⑥シリンジタイプ用シリンジの亀裂やパッキンの摩耗により、ドライコンディショナー使用時に水分が失われやすい

⑦1回使用後に再溶解せずに保存槽にもどしたものを使用した場合

⑧室内温度が低い場合

ちぎれてしまう

◆口腔内から撤去する際に寒天印象材がちぎれてしまうという状況には次の2点が考えられます。

①寒天印象材が完全に硬化するまでには3分間を要します。アルギン酸塩印象材を圧接してからタイマー等を用いて、正確に3分間を計測下さい。
・特にファストタイプのアルギン酸塩印象材をお使いの場合、アルギン酸塩印象材が硬化している状態でも、3分間を経過していない場合、内側の寒天印象材は完全に硬化していませんので、撤去時ちぎれてしまいます。
・ポスト印象の場合、寒天印象材はアルギン酸塩印象材の冷却効果を受けられないため、3分間の時間経過に特にご注意下さい。

②アンダーカットとなっていますと寒天印象材はちぎれてしまいます。ちぎれることによりアンダーカットの存在が分かります。ゆえに寒天印象材は、より正確で信頼度の高い印象採得を期待できます。アンダーカットにはご留意下さい。

アルギン酸塩印象材の接着が悪い、剥がれてしまう

◆お使いのアルギン酸塩印象材が寒天印象材との連合印象用ではない場合を除いては、国産メーカーのアルギン酸塩印象材であれば良好な接着をしますが、いつもと同じようにお使いいただいていても、時として(特に季節の変わり目において)アルギン酸塩印象材との接着が悪く、剥がれてしまうことがある場合があります。寒天印象材を患者さんの歯牙に注入し、次にアルギン酸塩印象材を圧接する際に、寒天印象材もしくはアルギン酸塩印象材のどちらか、または両方の表面が硬化(ゲル化)してしまっていることが考えられます。寒天印象材もアルギン酸塩印象材も表面の硬化が始まりますと接着性は低下します。患者さんの歯牙に寒天印象材を注入しましたら、予めアルギン酸塩印象材を盛って準備しておいたトレーを、速やかに圧接して下さい。
また、アルギン酸塩印象材の硬化時間は、練和する際の水温にも影響を受けますので、温度計を用いてメーカー指示の水温で練和下さるようご留意下さい。(特に暑い季節に向かう際トラブルも発生しやすいようですのでご注意下さい。)
アルギン酸塩印象材は、練和の際に冷水を用いますと硬化までの時間が長くなり、逆に水温が高い場合は早まります。一般的にアルギン酸塩印象材の練和に使用する水は、温度が低めの方が硬化するまでの時間は長くなりますが、接着は良好となります。

石膏面が荒れてしまう

◆注いだ石膏と印象物を外した時、時として印象物には石膏の付着が見られ、また石膏模型の表面にざらつきや粉が吹いたような状態が生じてしまっている時があります。これは「石膏面の肌荒れ」と称しております状態ですが、その要因といたしましては以下の点が考えられます。

①石膏を注ぐ前に、採得しました印象物の印象面の血液や唾液などを充分に洗浄されましたでしょうか?印象面に血液や唾液が残っていますと石膏の肌荒れの原因となります。
・・・水道の蛇口の下、印象面に直接水流が当たらないよう掌で水道水を受けて水流を調整しながら(弱めの水流で)印象面を流水で充分洗浄して下さい。

②充分に洗浄した印象物の印象面に水分が残っていませんか?
水分が残っていますと石膏の硬化を阻みます。
・・・洗浄後、印象物を軽く振る等して、水分の残留を最小限としてください。エアー等を用いて水分を軽く吹き飛ばしていただくのも一つの方法ですが、乾燥は禁物です。タオルやティッシュペーパー等で印象面から水分を除去する方法も、繊維等が付着する恐れがありますのでお勧めいたしません。水分が溜まっている箇所がなく一面が濡れている状態が良好です。

③石膏を練和する際、石膏の粉と水はお使いの石膏のメーカーの指定する粉量と水量を正しく計量されましたか?
石膏の硬化に影響いたしますので留意ください。また使用前に石膏が湿気を帯びていないこともご確認下さい。
・・・正しい混水比で良く練和してから、印象物へ注いで下さい。

☆印象物へ石膏を注ぐ際のワンポイント
印象物の一端より慎重に注入し弱めに設定したバイブレーターを用いて丁寧に作業を行って下さい。石膏の盛りは印象物のトレーより溢れると硬化後の取り外しがしにくくなるので、トレーから流れ出さないように注意し盛って下さい。

④石膏を硬化させるに際し、充分な湿気を与えながら硬化させましたか?
寒天は乾燥すると収縮し、石膏の肌荒れの原因となります。
・・・密閉容器に水で濡らしたタオル等を敷き、その上に石膏を注入したトレーを置いて、湿度100%に近い中で硬化させて下さい。

⑤石膏が完全に硬化してから取り外しましたか?
石膏が未硬化の段階で取り外しますと、印象物に石膏の未硬化分が付着したままとなり、石膏の表面が荒れた状態となってしまいます。
・・・硬化の際に発生する熱が収まり、冷めてきた頃を見計らって外しますと、容易に且つ綺麗な状態の石膏模型を得られます。
たとえ湿度を保ったままといえども長時間放置したままですと、外すのが困難となり、肌荒れの原因にもなりますので、メーカー指定の硬化時間を守り、外すタイミングにご留意下さい。

⑥稀に石膏と寒天印象材と加えてアルギン酸塩印象材との相性により石膏に肌荒れが発生する場合もあります。日本製の石膏でしたら大抵は問題ありませんが、上記①~⑤をチェック済みでも肌荒れが発生する場合には3種の組み合わせにもご留意下さい。

印象採得後、直ぐに石膏を注げない場合には、石膏を硬化させる時と同様、密閉容器に水で濡らしたタオル等を敷き、その上に充分に洗浄した印象物を置いて保湿しながら保存し、置いておく時間は30分間を限度に早々に石膏を注いで下さい。
なお保存する際、水中に入れての保存は決してしないで下さい。寒天もアルギン酸塩印象材も水を吸って膨張し、寸法が狂い強度も落ちて脆くなってしまいます。

☆「捨て印象」について
石膏面が荒れる部位が、特に印象前に止血剤等の薬剤を用いた部位ということはないでしょうか?止血剤等の薬剤も石膏の肌荒れに影響があります。その場合は、まず本印象を採得する前に印象部位に寒天印象材だけを流出させて印象部位全体を覆いそのまま硬化を待ち、硬化しましたら寒天印象材を取り除いて下さい。この作業により印象部位の残留物等を排除することや、また印象部位の環境を整えることに効果があります。その後新しい寒天印象材を用いて改めてアルギン酸塩印象材とともに通常の連合印象(本印象)を行ってみて下さい。
この「本印象」の前に寒天印象材のみで行う作業を、俗に「捨て印象」と呼び「よりよい印象採得」「綺麗な印象採得」に有効です。薬剤ばかりでなく、化学重合系の裏装用セメントも石膏の肌荒れに影響がありますので、その場合もこの「捨て印象」が効果的ですのでお試し下さい。

⑦それでも肌荒れが改善しない場合には「固定液」のご利用をお勧め致します。


シリンジタイプ(94本入)パックの蓋が黄色に変色している

日光照射前
日光照射15分後
日光照射30分後

◆何らかの条件が重なりますとシリンジタイプ(94本入)パックの蓋が黄色に変色する場合があります。この蓋の黄変につきましては樹脂メーカーに問い合わせをしましたところ、樹脂が化学反応を起こさせる何らかの物質(液体・気体・固体の全てが考えられるとのこと)が触れたときに発生する可能性があるとのことでした。流通過程や医院様内において、その物質と何らかの条件(気温や湿度)が重なりあい接触してしましい、変色してしまったものと考えられます。ただ、この変色は直射日光に2時間ほど当てると完全に消滅するという特徴があります。この黄変は蓋の外観のみに現れるものですので、中の寒天印象材に品質上の影響はございませんので、 問題なくお使いいただけます。ただ、気になる場合には、大変お手数ですが、医院様にてお天気の良い日に蓋のみ日光照射させていただきますと黄変は消失いたします。

シリンジタイプ(94本入)パックの中に白い浮遊物、沈殿物がある

白い沈殿物
パックの蓋上面

◆シリンジタイプ(94本入)パックの中に発生する「白い沈殿物」は寒天印象材に含まれる成分が保存液中に滲出したものです。寒天印象材の主成分である「寒天」は天然物であり、保存液中にて寒天印象材が呼吸することで、滲出した成分が白く沈殿したものと思われます。この現象の出現の有無、程度につきましては自然現象のため、差異がございますが、蓋に貼付しております注意書きラベルにも記載しております通り、保存液を水道水に交換いただくことで問題なくご使用いただけます。

   <パックの蓋上面に貼付の注意書きラベル>  
   パックの注意書きラベル


寒天印象材の変質(主に腐敗)について

◆寒天はご存知のとおり「菌の培地」にも使用されているものです。歯科用寒天印象材は、寒天の性質の熱可逆性を活用し、有機性を充分考慮し製造されていますが、ご利用に際してはやはり鮮度と取扱にはご留意の上、日々のご診療にお役に立てていただきたいと思っております。
特にパック容器入りのシリンジタイプの寒天が劣化、変質(腐敗)してしまいます要因には次のことが考えられますのでご注意下さい。

①スティックの取出しは清潔なピンセット、もしくは清潔な手袋を着用の上行って下さい。 

②スティックの取出しの際、パックの蓋を開けたままにしておきますと雑菌が混入する機会も多くなりますので蓋は出来るだけすぐに締めるようにして下さい。

③パック容器入りの寒天印象材は、使用期限、季節にかかわらず開封後は1ヶ月~1ヶ月半を目安に速やかに使い切って下さい。使い切れない場合は、1本個別包装のブリスター入(1箱60本入)のご利用をお勧め致します。なお、表示されております使用期限はあくまでも常温(15℃~25℃)保管・未開封での期限となっております。

④パックの中の溶液が汚れてきましたら水道水で結構ですので2日に1回の割合で取替え、速やかに使い切ってください。
(上記「シリンジタイプ(94本入)パックの中に白い浮遊物、沈殿物がある」をご参照下さい。)

⑤保管場所には十分ご注意下さい。未開封のもであっても直射日光のあたらない冷暗所で保管して下さい。開封したものにつきましては、特に夏場は冷蔵庫に保管されることもお勧め致します。(ただしその際、凍結させないよう十分ご注意下さい。1度凍結してしまったものは解凍いたしましても寒天印象材としてはもうお使いいただけなくなっております。)

⑥シリンジに装填後の寒天印象材は変質しやすくなっておりますので日持ちいたしません。特に夏場で当日中ご使用に供しなかったものはシリンジごとビニール袋等に入れて密閉の上、冷蔵庫にて保管し翌日は使い切って下さいますようお願い致します。

⑦詰替用をお使いの場合も、カートリッジに詰替え後のものは変質しやすくなっておりますので日持ち致しません。一度に大量に詰替えておかれることは避け、出来るだけその日にお使いになるものはその日に詰替えることをお勧め致します。やむを得ず前もって詰替えて保管されておく場合や詰替えたものがその日のうちにお使い切らなかった場合には、必ず冷蔵庫で保管し翌日には使い切って下さいますようお願い致します。

⑧使いきらずに残っている1本に満たないもの同士を合わせて1本のシリンジに再度詰め、再使用に供することは、衛生面に問題があることは勿論のこと、気泡の発生等、種々の不具合が発生する率が高くなりますので絶対にお避け下さい。

⑨流通機関での保管にも十分ご注意下さい。(特に納品までの移動中におかれましては、15℃~25℃の保管に十分にご留意下さい。)


寒天・アルジネート連合印象法についての中の「Q&A」もご参考になさって下さい。



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